特集 脳卒中患者の下肢装具療法における理学療法士の役割 定価:1,980円(税込)
電子版(医書.jp)
装具は必要の有無が装具カンファレンスなどで検討され、医師の診察のもと、理学療法士の評価結果、義肢装具士の意見を反映して最終的に下肢装具作製が行われ、本人用の下肢装具が完成します。 しかし、装具の使用に関する臨床判断は施設や医療従事者によって異なる傾向があり、そのマネジメントすべてを個人の理学療法士に委ねる施設が多いのが現状です。
下肢装具作製には適応や目的があり、それらの情報を施設間連携、職種間連携で共有する必要があります。脳卒中患者の歩行能力改善や生活機能向上のためには、病期を超えての装具の活用が必要不可欠となります。
そこで本特集では、脳卒中患者の下肢装具療法における理学療法士の役割を中心に内容を構成しました。
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- 脳卒中患者に対する下肢装具適応判断のアルゴリズム
【勝谷将史】 - ・装具療法における職種の役割
- ・治療用装具と機能代償用(生活用)装具
- ・下肢装具適応判断の基本的なアルゴリズム
- 脳卒中患者に対する下肢装具療法とバイオメカニクス
【田中惣治】 - ・脳卒中患者の歩行
- ・短下肢装具のバイオメカニクス
- 脳卒中患者に対する下肢装具適用のチェックポイント
【大田瑞穂】 - ・ KAFO 適用のチェックポイント
- ・ AFO 適用のチェックポイント
- 脳卒中患者に対する下肢装具使用による運動学習の取り組み
【林 祐介】 - ・急性期脳卒中片麻痺患者の歩行練習の質をどう定義するか
- ・急性期脳卒中片麻痺患者は歩行練習を通して何を学習しているのか
- ・下肢装具を装着した歩行練習によって患者はどのような運動学習をするのか
- 脳卒中患者に対する長下肢装具からの効率的なカットダウンの進め方
【髙橋忠志】 - ・歩行再建の目指すところ―FIM 7点のその先へ
- ・カットダウンの考え方
- ・カットダウンの方法
- ・今後の課題
- 脳卒中患者に対する下肢装具療法の施設間・職種間連携の進め方―急性期から回復期へ
【田代耕一】 - ・発症早期の脳卒中患者に対する運動療法の考え方
- ・急性期病棟における下肢装具療法
- ・回復期病棟における下肢装具療法
- ・各病期における課題解決に向けたシームレスな施設間連携の進め方
- ・各病期における課題解決に向けたシームレスな職種間連携の進め方
- ・今後の課題
- 脳卒中患者に対する下肢装具療法の施設間・職種間連携の進め方―回復期から生活期へ
- 【中村 学】
- ・急性期・回復期に作製された下肢装具の生活気における問題点の整理
- ・施設間連携・職種間連携のあるべき方向性
● 講 座
- 知覚・認知と運動制御22―脳卒中患者の知覚・認知と運動制御
【室井大佑,樋口貴広】 - ・脳卒中患者の適応的な歩行調整
- ・脳卒中患者の知覚面,運動面,認知面
- ・脳卒中患者の障害物回避行動
- ・脳卒中患者の認知面に関する評価
- ・脳卒中患者の適応的な歩行調整のアプローチ方法
- 臨床評価における定量的データの収集と解釈の進め方13―疼痛のデータ収集と解釈の進め方
- 【今井亮太,藤井廉】
- ・疼痛評価の前に整理すべき疼痛に関する知識
- ・疼痛評価方法と結果の解釈
- ・疼痛評価結果の解釈と理学療法プログラムへの反映