理学療法40巻11号 12月25日発行

特集 協調運動障害患者に対する理学療法   定価:1,980円(税込)

 協調運動障害をもたらすのは主に小脳の病変であり、その病態は複雑で、患者個々に応じた理学療法を展開する必要があります。
しかしながら、協調運動障害の理学療法に関するエビデンスが少ないため、理学療法の展開や日常生活活動指導でも苦慮することが多いものと思われます。
 
 近年、その機序が画像診断、計算理論などによって解明されつつあることから、その機序の理解は理学療法における評価や治療に重要な示唆を与えてくれることが期待されています。
 
 経験豊かな先生方にアプローチ考案の実例を自験例を挙げて述べていただき、効果的な理学療法展開の参考を目指します。
  • 協調運動障害の臨床像と病態
     【国立精神・神経医療研究センター病院脳神経内科  髙橋祐二】
  • 協調運動障害の神経科学的特性
     【東京医科歯科大学長寿・健康人生推進センター  本多武尊】
  • 協調運動障害患者の臨床評価:定性的評価を中心として
     【国立精神・神経医療研究センター身体リハビリテーション部  板東杏太】
  • 協調運動障害患者の臨床評価:定量的評価を中心として
     【丸木記念福祉メディカルセンターリハビリテーション科  山崎雄一郎・他】
  • 協調運動障害患者の歩行動作に対する運動療法
     【美原記念病院神経難病リハビリテーション課  奥田悠太】
  • 協調運動障害患者の起居動作に対する運動療法
     【さくら会病院リハビリテーション科  吉川昌太・他】
  • 協調運動障害患者に対する日常生作活活動の指導と環境整備

     【北斗わかば病院リハビリテーション部  松下太一・他】

    ● 講 座

  • 知覚・認知と運動制御18
     【東京保健医療専門職大学リハビリテーション学部理学療法学科  安田和弘】
  • 臨床評価における定量的データの収集と解釈の進め方9
  •  【順天堂大学保健医療学部理学療法学科  岩津弘太郎】
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