特集 生活場面における身体活動量の測定と運動指導の要点 定価:1,980円(税込)
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身体活動はあらゆる年齢層に利益をもたらし、喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)、心血管疾患、脳梗塞、大腿骨骨折、パーキンソン病、がんなど併存疾患の有無に関係なく予後を改善する可能性があることが報告されています。 しかしながら、理学療法の対象者のうち、理学療法以外の場面である入院生活や在宅生活での実際の身体活動量の測定は実施されていないことが多いものと思われ、また、セルフエクササイズの指導も重要となるが、
患者自身による能動的な身体活動量の維持・向上のための運動を効果的に誘うための運動指導の要点については、十分に把握されていないことも多いように感じられます。
今回の特集では、「疾病の重症化予防、再発予防、生命予後の改善」を目的とする三次予防の観点も含め、さらにより積極的な「機能予後の改善」の視点も含めた「理学療法場面以外での身体活動量の増加のための運動指導とその効果判定を目的とした身体活動量の測定方法に焦点を当てることが必要」と考えます。
そこで本特集では、理学療法場面だけでなく、日常的な生活場面における身体活動量測定の意義と方法、そして、対象者自身が能動的に身体活動量を向上させるための具体的な運動指導方法の要点などについて分かりやすく解説していただくことにより、これらの点についての理解を深める機会とすることを目指します。
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- 生活場面における身体活動量測定の意義と運動指導の要点
【牧迫飛雄馬】 - ・生活場面における身体活動量測定の意義
- 1.運動と生活活動
- 2.身体活動の重要性
- 3.各ライフステージにおける身体活動量の意義
- ・身体活動量の評価のための主観的指標と客観的指標
- 1.身体活動および座位行動の評価
- 2.評価における主観的指標と客観的指標の特徴
- ・身体的活動量の増加を促すための運動指導
- 1.身体活動量の増加を促すポイント
- 2.行動変容
- 3.ウェアラブルデバイスの活用
- 生活場面における身体活動量の測定方法とデータ解析の進め方
【田島敬之】 - ・身体活動の指標
- 1.頻度・強度・実施時間・活動の種類(FITT)
- 2.身体活動量
- 3.歩数・ケイデンス
- 4.身体活動ガイドライン推奨量の達成状況
- 5.その他
- ・身体活動の測定方法
- ・質問紙法による身体活動の測定とデータ解析
- 1.質問紙法の特徴
- 2.国内で使用されている代表的な身体活動質問票
- 3.身体活動質問票のデータ解析方法
- ・加速度計法による身体活動の測定とデータ解析
- 1.加速度計法の特徴
- 2.国内で使用されている代表的な活動量計
- 3. Active style pro のデータ測定・解析方法
- 脳血管障害片麻痺患者の生活場面における身体活動量の測定と運動指導の要点
【清水夏生】 - ・脳卒中患者における身体活動量測定の意義
- 1.生活機能への影響
- 2.健康状態への影響
- ・身体活動活動量計を用いた身体活動量評価の方法
- 1.有効なデータの確認方法
- 2. epoch length の設定
- 3.測定時間
- 4.測定日数
- 5.装着部位および装着側
- 6.機器の種類と妥当性
- ・身体活動量増加の方略
- 1.目標値の決定方法
- 2.標的行動の特定方法
- 3.行動の決定要因の評価
- 4.介入方法の決定
- 5.再評価
- 人工透析患者の生活場面における身体活動量の測定と運動指導の要点
【河野健一,大平雅美】 - ・身体活動量を測定する意義と方法
- 1.身体活動量を測定する意義
- 2.身体活動量の測定法
- ・身体活動量の増加に向けた運動指導と透析時運動療法の要点
- 1.身体活動量の増加に向けた運動指導の要点
- 2.透析時運動療法の要点
- ・運動療法の推進ならびに生活指導と支援にあたっての課題
- 1.運動療法を進める際の課題
- 2.生活指導と支援にあたっての課題
- 循環器患患者の生活場面における身体活動量の測定と運動指導の要点
【齊藤正和,高橋洋介,森沢知之,高橋哲也,藤原俊之】 - ・循環器疾患患者の身体活動量測定の臨床的意義
- ・循環器疾患患者の身体活動量の測定方法
- 1.循環器疾患患者の入院期の身体活動量測定と臨床的意義
- 2.循環器疾患患者の生活期の身体活動量測定と臨床的意義
- ・循環器疾患患者の身体活動量増加のポイント
- ・身体活動量増加阻害要因とその対策
- 1.身体活動量漸増を阻害する個人要因への対応
- 2.身体活動量漸増を阻害する社会環境要因への対応
- がん患者の生活場面における身体活動量の測定と運動指導の要点
【中野治郎,福島卓矢,石井瞬】 - ・がん患者の身体活動量の実態
- 1.全身状態からみた身体活動量
- 2.歩数からみた身体活動量
- 3. IPAQ からみた身体活動量
- ・身体活動量の増加を目指した指導
- 1.運動指導
- 2.生活指導
- 3.行動変容アプローチ
- ・今後の課題
- 1.外来科学療法室
- 2.がん患者会
- 3.健診・健康センター
- 4.デイケア・訪問リハビリテーション
- 5.リモートリハビリテーション
- 地域在住高齢者の生活場面における身体活動量の測定と運動指導の要点
【山田 実】 - ・意識的に行う運動に関連するシステマティックレビューおよびガイドライン
- 1. WHO による身体活動・座位行動ガイドライン
- 2.高齢者に対する運動介入のシステマティックレビュー
- 3.サルコペニア診療ガイドライン2017年版
- 4.フレイル理学療法ガイドライン
- ・意識的に行う運動のポイント
- 1.実施すべき運動プログラム
- 2.効果的な運動プロトコル
- 3.運動を継続する
- ・運動継続のコツ
- 1.継続のポイント
- 2.運動習慣化を目指した介入の実際
- 3. Web 版集いのひろば
- ・身体活動と社会活動
- ・社会参加の促進
- ・社会参加促進による運動活動促進効果
● 講 座
- 知覚・認知と運動制御11―予測と運動制御
【渡邉 諒,樋口貴広】 - ・姿勢調節における予測の貢献
- ・内部モデルに基づく予測の更新
- ・複数の可能性の予測に基づく運動計画
- 臨床評価における定量的データの収集と解釈の進め方3―定量的な臨床評価の意義と数値の見方
- 【川崎 翼,矢田拓也,髙橋淳太】
- ・定性的評価と定量的評価
- ・定量的評価の結果の解釈に必要な MCID, MDC
- ・ MCID 使用時の注意点
- ・感度と特異度