特集 慢性腎臓病患者に対する運動療法の関わり 定価:1,980円(税込)
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慢性腎臓病患者にとって透析療法に移行することは言うまでもなく,できる限り避けたいことです. 現在,わが国の慢性腎臓病の患者数は約1,300万人とされており,確実に増える一方で, そのような状況の中で,慢性腎臓病患者に対する運動療法に効果が認められることが指摘されており, そこで本特集では,慢性腎臓病患者が透析療法に移行する人数を減少させるために, |
- 慢性腎臓病の成因と病態
【上月正博】 - ・CKD とは
- ・70歳代の4人に1人,80歳以上の2人に1人はCKD
- ・透析導入年齢は52歳から70歳に
- ・CKD 発症あるいは腎障害進行の危険因子
- ・CKD の治療
- ・CKD 患者の合併症と運動耐容能低下
- ・CKD 患者におけるサルコペニアおよびフレイル
- 慢性腎臓病患者の全身管理の指標
【鈴木裕太,松沢良太,松永篤彦】 - ・CKD 患者の身体機能と身体活動量の評価の流れ
- ・CKD 患者の障害モデル
- ・CKD 患者の全身管理の指標
- ・CKD 患者の運動療法におけるリスク管理の指標
- 糖尿病腎症を有する慢性腎臓病患者に対する運動療法の関わり
【平木幸治】 - ・糖尿病腎症の重症化予防に向けた介入方法
- ・糖尿病腎症患者に対する運動療法の目的とその効果
- ・糖尿病腎症患者の運動療法に対する診療報酬
- ・糖尿病腎症患者に対するホームエクササイズの実際
- ・今後の課題
- 脳卒中片麻痺を有する慢性腎臓病患者に対する運動療法の関わり
【森田 淳】 - ・CKD 患者における脳卒中発症予防のための管理
- ・脳卒中片麻痺を有する CKD 患者に対する運動療法
- 慢性腎臓病を合併した心不全患者に対する運動療法の関わり
【西川淳一,一重吉史,緒方直史】 - ・心不全の定義・分類
- ・心臓と腎臓に関する循環生理
- ・運動療法の適応・禁忌
- ・運動療法におけるリスク層別化
- ・運動療法で観察すべき指標
- ・運動療法の実際
- ・運動療法の効果
- ・今後の課題
- 末梢動脈疾患を有する慢性腎臓病患者に対する運動療法の関わり
【齊藤正和,森沢知之,高橋哲也】 - ・末梢動脈疾患(PAD)とは
- ・CKD 患者の PAD 発症率と治療アウトカム
- ・PAD を合併した CKD 患者の疾病管理のチェックポイント
- ・PAD を合併した CKD 患者に対する運動療法の実際
- ・PAD を合併した CKD 患者に対する理学療法の今後の課題
- 慢性腎臓病の食事療法
【菅野丈夫】 - ・CKD における食事療法の目的
- ・CKD の食事療法のポイントと病態との関連
- ・食事療法と栄養指導の実際
- ・今後の課題
-
● 講 座
- 加齢に伴う運動器の変化と理学療法の視点13―サルコペニアと理学療法
【中井雄貴】 - ・有病率
- ・診断基準
- ・理学療法介入
- ・身体活動と社会参加
- ・多職種連携
- 理学療法士に必要な栄養学の知識15―整形外科疾患術後患者の理学療法の一環としての栄養管理
- 【久保裕介,杉山秀平】
- ・術後早期に筋委縮が発生する栄養学的メカニズム
- ・術後早期の筋委縮を発生させる栄養学的メカニズムに基づいた理学療法の考察
- ・筋委縮を効果的に改善させる栄養学的メカニズム
- ・筋委縮を効果的に改善させる栄養療法と理学療法の併用方法の考察
- ・TKA および THA 施行後の筋委縮に対するタンパク質補給の効果