理学療法41巻11号 12月12日発行

特集 離床─寝かせたままとしないための理学療法士の取り組み  定価:1,980円(税込)

    電子版(医書.jp)

 離床に対する取り組みは、患者が外傷後や脳損傷後などの術後という急性期の場合と、それ以外の場合に大きく分けられます。

 
 救命病棟ではチーム医療が展開され、患者一人ひとりに対して離床の取り組みが行われます。
急性期の場合は手術後早期の離床への取り組みがその後の経過に影響を及ぼし、合併症予防のための理学療は極めて重要なものとなります。
 
 一方、地域在住要介護者にとっての離床は急性期の救急場面とは異なり、「回復」の視点だけでなく、どうやって機能低下の進行を遅らせるかという視点も重要であり、家族やまわりの人たちの支援が必要とされます。
 
 本特集により、医師を中心とするチーム医療の中で「離床」に対する理学療法士の取り組みの重要性と具体的な実施上の要点を改めて確認していただくとともに、「患者に寄り添う」という姿勢で常に離床に取り組むことの重要性を再認識する機会となることを期待します。


  • 離床の重要性の理解とその実践における留意点
     【高橋哲也】
  • 急性期患者の離床に対する理学療法士の取り組み
     【西川淳一,一重吉史,緒方直史】
  • 回復期患者の離床に対する理学療法士の取り組み
     【和田仁美】
  • 維持期患者の離床に対する理学療法士の取り組み
     【大久保智明,安武紗也加,野尻晋一】
  • 地域在住要介護者の離床に対する理学療法士の取り組み
     【飯野朋彦,岩佐恭平】
  • 終末期患者の離床に対する理学療法士の取り組み
     【矢木健太郎】
  • 精神疾患患者の離床に対する理学療法士の取り組み
     【濱田賢二】
  • ● 講 座

  • 多職種連携実践と多職種連携教育5
     【川越雅弘】
  • 臨床評価における定量的データの収集と解釈の進め方19
  •  【田中惣治】