理学療法40巻12号

特集 地域リハビリテーションにおける理学療法士の役割   定価:1,980円(税込)

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 現在では地域包括ケアシステムの枠組みの中で、理学療法士が地域リハビリテーションの重要な役割を担うようになっています。

 これからも加速する少子高齢化や疾病および障害の多様化などによって、地域でのリハビリテーションの需要が増し、対象者の心身機能の維持・改善、介護予防、生活支援、また多職種連携や組織マネージメントなどにおいて、理学療法士の役割はますます重要になっています。

 また、2024年からは、通所と訪問の連携型新サービスが始まります。
本特集では、地域リハビリテーションにおける理学療法に関する基本的な知識・技能、対象者に接する態度、および多職種連携やマネージメントのあり方を、今後の役割発揮に向けて述べていただきます。
  • 地域リハビリテーションにおける理学療法士の役割
     【重森健太】
  • ・地域包括ケアシステム
  • ・地域における理学療法士の位置づけ
  • ・地域における理学療法士の役割
  • ・地域における理学療法士の活躍の場の広がり
  • ・指定規則の改正
  • 地域包括ケアシステムにおける理学療法士の役割
     【井口 茂】
  • ・地域包括ケアシステムの歴史と構成要素
  • ・地域包括ケアシステム構築における理学療法士の役割
  • ・地域包括ケアシステム構築に向けたリハビリテーション支援体制について
  • 介護事業(訪問+通所)における理学療法士の役割
     【山口良太】
  • ・新たな複合型サービス
  • ・通所系サービスにおける理学療法士の役割
  • ・訪問系サービスにおける理学療法士の役割
  • ・通所+訪問の新サービスに向けて
  • 介護老人保健施設における理学療法士の役割
     【飯野朋彦】
  • ・はじめに―介護老人保健施設の開設の背景,制度の変遷
  • ・老健施設の施設類型と理学療法士の役割
  • ・老健施設と地域との連携における理学療法士の役割
  • 介護予防事業における理学療法士の役割
     【大杉紘徳,安齋紗保理】
  • ・はじめに―介護予防事業に関する制度の変遷の概要
  • ・介護予防事業における多職種連携のあり方の医療との違いと理学療法士の役割
  • ・介護予防事業における身体機能・活動測定および支援への取り組みと理学療法士の役割
  • ・介護予防事業実施における行政・医療機関との連携と理学療法士の役割
  • 認知症施設における理学療法士の役割
     【合田明生,村田 伸】
  • ・認知症に関連する指針
  • ・認知症施策における理学療法士の役割
  • 自治体おける理学療法士の役割
     【金指 巖,山本美和】
  • ・自治体に勤務する理学療法士の業務
  • ・自治体での業務の特徴
  • ・地域づくり(まちづくり)事業へのリハ職の関与
  • ・自治体でのリハ職の雇用状況と課題
  • ・地域包括ケアシステム構築とリハ職の活動
  • ● 講 座

  • 知覚・認知と運動制御19―感覚フィードバックと姿勢制御の運動学習
     【長谷川直哉】
  • ・感覚フィードバック練習と神経機構
  • ・感覚フィードバック練習が姿勢制御の運動学習に与える効果
  • ・感覚フィードバック練習の効果を最大限引き出すための工夫
  • 臨床評価における定量的データの収集と解釈の進め方10―嚥下機能評価のデータ収集と解釈の進め方
  •  【内田 学】
  • ・嚥下機能評価の種類
  • ・理学療法評価として実践できる方法
  • ・嚥下障害の理学療法プログラムのポイント