特集 協調運動障害患者に対する理学療法 定価:1,980円(税込)
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協調運動障害をもたらすのは主に小脳の病変であり、その病態は複雑で、患者個々に応じた理学療法を展開する必要があります。
しかしながら、協調運動障害の理学療法に関するエビデンスが少ないため、理学療法の展開や日常生活活動指導でも苦慮することが多いものと思われます。
近年、その機序が画像診断、計算理論などによって解明されつつあることから、その機序の理解は理学療法における評価や治療に重要な示唆を与えてくれることが期待されています。
経験豊かな先生方にアプローチ考案の実例を自験例を挙げて述べていただき、効果的な理学療法展開の参考を目指します。
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- 協調運動障害の臨床像と病態
【髙橋祐二】 - ・小脳の機能障害による運動失調症候
- ・小脳以外の障害による失調症状
- ・小脳性運動失調の診かた
- ・協調運動障害ー脊髄小脳変性症を中心に
- 協調運動障害を理解し理学療法に貢献する小脳理論研究
【本多武尊】 - ・基礎研究から見出されたMarr-Albus-Ito理論
- ・小脳の内部モデル理論
- ・小脳内部モデルのタンデム学習理論から見える性質
- ・臨床研究への展開
- ・協調運動障害へのアプローチ
- ・理学療法への貢献
- 協調運動障害の臨床評価―定性的評価を中心として
【板東杏太】 - ・協調運動障害に対する定性的評価
- ・Ratingスケール
- ・Functional スケール
- ・Ratingスケール、Functionalスケールの臨床意義
- ・その他
- ・定性的評価における今後の課題(SARAを中心に)
- 協調運動障害患者の臨床評価―定量的評価を中心として
【山崎雄一郎,森岡周】 - ・協調運動障害の定量的評価の目的と評価項目
- ・SARAの概要とその特徴
- ・今後の課題
- 協調運動障害患者の歩行動作に対する運動療法
【奥田悠太】 - ・代表的な3つの運動失調
- ・事例報告
- ・今後の課題
- 協調運動障害患者の起居動作に対する運動療法
【さくら会病院リハビリテーション科 吉川昌太,松木明好】 - ・協調運動障害患者と起居動作
- ・起居動作障害の原因を推定するための協調運動障害評価
- ・起居動作に対する理学療法の実際
- 協調運動障害患者に対する日常生作活活動の指導と環境整備
【松下太一,伊藤健太】
- ・協調運動障害とは
- ・協調運動障害と運動の自由度
- ・各時期において課題になりやすい動作と在宅環境調整
- ・住環境整備に関する各種制度
- ・身体機能・環境に合わせた環境調整と家族指導の実際ー長期的にかかわっているSCD患者の例
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● 講 座
- 知覚・認知と運動制御18―テクノロジーからみた知覚・認知と運動制御
【安田和弘】 - ・VRの技術的側面
- ・VRの特性とリハビリテーション
- ・VRの特性を活用したリハビリテーション支援機器の開発
- 臨床評価における定量的データの収集と解釈の進め方9―心エコーのデータ収集と解釈の進め方の第一歩:左室駆出率を正しく理解する
- 【岩津弘太郎】
- ・心機能の構成要素とその評価指標としてのLVEFの位置づけ
- ・心エコーによるLVEF測定方法
- ・LVEFを正しく解釈する上でのチェックポイント