理学療法40巻9号

特集 理学療法における技術を科学する─徒手療法編【動画付き】   定価:1,980円(税込)

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 理学療法におけるさまざまな技術を科学的な視点から整理することを目的として
今後、
この「技術を科学する」シリーズを一定の周期で取り上げていきます。

  その第一弾として本号では、「徒手療法」を取り上げイラスト・写真・動画などを用いてできるだけ分かりやすく述べていただき、それぞれの徒手療法の技術を科学の観点から整理することを目指しました。

  本特集により、理学療法士として徒手療法という技術を「科学する」ことの重要性が認識されるとともに、その意識が定着することによって質の高いエビデンスづくりが促進されることを期待します。
  • 理学療法における技術と科学
     【藤澤宏幸】
  • ・技術と技能
  • ・「科学的」とは何か
  • ・理学療法における技術の科学的位置づけ
  •  1.技術と理学療法評価
  •  2.理学療法評価の科学的検証
  •  3.機能低下の評価基準の特性
  •  4.基本的治療技術と科学的検証
  • ・疾患・障害別の理学療法の到達点
  •  1.『理学療法ガイドライン第2版』の概要
  •  2.理学療法ガイドラインのこれから
  •  3.科学的エビデンスの構築に必要なこと
  • 徒手療法における技術と科学
     【藤縄 理】
  • ・徒手療法のエビデンス
  •  1.強いエビデンスの徒手療法技術
  •  2.中程度のエビデンスの徒手療法技術
  •  3.弱い/不明確なエビデンスの徒手療法技術
  •  4.エビデンスなし/報告なしの徒手療法技術
  •  5.2010年以前と2011年から2023年までとの報告数の集計の比較
  •  6.徒手療法の適用対象
  • ・徒手療法の今後の課題
  • マッサージにおける技術を科学する
     【成田崇矢】
  • ・マッサージの理論
  • ・マッサージの技術体系
  • ・マッサージ技術の要点
  • ・マッサージのエビデンス
  • ・マッサージを科学で捉える限界
  • 関節モビライゼーションにおける技術を科学する
     【赤坂清和】
  • ・関節モビライゼーションの歴史
  • ・関節モビライゼーションの主な技術体系
  • ・関節モビライゼーションの技術の要点
  • ・エビデンスからみた関節モビライゼーションの効果
  • ・科学として捉える上での関節モビライゼーションの限界や課題
  • 他動的ストレッチングにおける技術を科学する
     【隈元庸夫】
  • ・ストレッチングの理論,技術体系,技術の要点
  •  1.静的ストレッチング(static stretching)
  •  2.直接的ストレッチング(direct stretching)
  •  3.固有受容性神経筋促通法(proprioceptive neuromuscular facilitation:PNF)
  •  4.動的ストレッチング(dynamic stretching)
  •  5.バリスティックストレッチング(ballistic stretching)
  • ・ストレッチングの効果検証
  •  1.基礎的研究による検証
  •  2.臨床的研究による検証
  • ・ストレッチングを科学として捉える上での限界
  • 呼吸理学療法における徒手的治療技術を科学する
     【玉木 彰】
  • ・呼吸理学療法で用いる徒手的治療技術
  •  1.呼吸介助手技(または呼吸介助法)の概要
  •  2.スクイージングの概要
  • ・呼吸理学療法で用いる徒手的治療手技の実際
  •  1.呼吸介助手技の方法
  •  2.スクイージングの方法
  • ・呼吸理学療法で用いる徒手的治療技術の目的と注意点
  •  1.呼吸介助手技の目的と注意点
  •  2.スクイージングの目的と注意点
  • ・呼吸理学療法で用いる徒手的治療技術の効果の検証
  • ・呼吸理学療法で用いる手技の科学として捉える上での限界
  • ● 講 座

  • 知覚・認知と運動制御16ー運動から認知を予測する
     【浅原亮太,石井圭,小林吉之,小峰秀彦】
  • ・ウェアラブルセンサを用いた歩行分析の手法
  • ・MCI者の歩行の特徴
  • ・歩行分析の指標から認知機能を推測する試み
  • 臨床評価における定量的データの収集と解釈の進め方7ー骨・関節の画像のデータ収集と解釈の進め方
  •  【上田泰久】 
  • ・骨・関節の画像診断装置と撮像方法の特徴
  • ・骨・関節の構造と機能
  • ・骨・関節の画像から得られた情報の解釈と臨床応用