理学療法41巻6号

特集 疾患別・病期別の心臓リハビリテーションにおける理学療法の進め方   定価:1,980円(税込)

    電子版(医書.jp)

 心臓リハビリテーション(以下,心リハ)の効果として、施行後の身体機能や最高酸素摂取量の改善が、その後の生命予後、生活の質の向上、そして再入院抑制などに寄与することが報告されています。

 
 心リハにおける理学療法士の役割として、疾患特性に応じた評価、運動療法の組み立て、リスク管理、患者教育、生活指導が重要となります。
また、対象者に対するシームレスなサポートという観点から、150日間の保険期間である急性期・回復期以降の維持期までを視野に入れた継続的な取り組みが重要となることが指摘されています。
 
 そこで本特集は,心リハにおける疾患別・病期別の理学療法の実際について理解を深めていただくことを目的としました。


  • 心臓リハビリテーションにおける疾患別・病期別の医学的管理と運動処方の要点
     【樋口智子】
  • ・心リハの概要
  • ・狭心症および心筋梗塞の患者の医学的管理と運動処方の要点
  • ・心臓弁膜症の患者の医学的管理と運動処方の要点
  • ・心不全の患者の医学的管理と運動処方の要点
  • ・大動脈疾患の患者の医学的管理と運動処方の要点
  • ・抹消動脈疾患の患者の医学的管理と運動処方の要点
  • 心臓リハビリテーションにおける疾患別・病期別の理学療法の考え方と進め方
     【山本周平,太田浩章】
  • ・はじめに:疾患×病期という考え方
  • ・アウトカム共有から介入までのプロセス
  • 狭心症・心筋梗塞患者に対する病期別理学療法の進め方
     【笠井健一】
  • ・狭心症および心筋梗塞の分類,病態,臨床症状について
  • ・CAD 患者に対する理学療法介入の実際
  • ・CAD 患者の患者教育,生活指導について
  • 弁膜症患者に対する病期別理学療法の進め方
     【大塚脩斗,下雅意崇亨,岩田健太郎】
  • ・弁膜症の病態と臨床症状について
  • ・弁膜症急性期の理学療法評価,運動療法とリスク管理
  • ・弁膜症回復期以降の理学療法評価,運動療法とリスク管理
  • 心不全患者に対する病期別理学療法の進め方
     【野﨑康平】
  • ・心不全急性期の病態および臨床症状と,理学療法評価,理学療法の実際
  • ・心不全回復期の病態および臨床症状と,理学療法評価,理学療法の実際
  • ・心不全維持期の病態および臨床症状と,理学療法評価,理学療法の実際
  • 大動脈疾患患者に対する病期別理学療法の進め方
     【澁谷真香】
  • ・大動脈疾患の病期別の臨床症状,分類,治療法の概略
  • ・病期別の理学療法評価および運動療法の組み立て方と進め方
  • ・リスク管理の要点
  • ・患者指導および生活指導
  • 末梢動脈疾患患者に対する病期別理学療法の進め方―間欠性跛行と包括的高度慢性下肢虚血に対して
     【榊 聡子,森正志】
  • ・LEAD の病態と臨床症状について
  • ・IC の患者に対する理学療法
  • ・CLTI の患者に対する理学療法
  • ● 講 座

    臨床評価における定量的データの収集と解釈の進め方—15姿勢評価(アライメント)のデータ収集と解釈の進め方

  •  【田中 創,柴田倫聡,三浦惇】
  • ・knee-spine syndrome
  • ・脊柱のアライメントや可動性の定量的評価法
  • ・データの提示と解釈
  • ・症例提示