理学療法38巻8号

特集 骨粗鬆症予防と理学療法の取り組み   定価:1,980円(税込)

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 「2015年度版骨粗鬆症ガイドライン」によると,
国内の患者数は,女性980万人,男性300万人と報告されています.

 加齢に伴い骨が脆くなり骨粗鬆症が進行することが知られており,
特に女性では閉経後に骨粗鬆症が急速に進行し,腰椎や大腿骨の骨折をもたらし,
それが腰痛や寝たきりを招き,廃用症候群につながります.

 そのため骨粗鬆症に対して予防的観点から取り組むことが重要な課題となっています.
そこで本特集では,骨粗鬆症に対し理学療法がどのような取り組みを展開することができるかを
述べていただきます.

  • 骨粗鬆症の病態の理解と診断・治療の概要
     【河野哲也,宮腰尚久】
  • ・骨の構造
  • ・骨のモデリングとリモデリング
  • ・リモデリングの制御メカニズム
  • ・骨粗鬆症とは
  • ・骨強度低下のメカニズム
  • ・わが国における骨粗鬆症の有病率と発生率
  • ・骨粗鬆症の診断
  • ・骨粗鬆症による骨折とその影響
  • ・骨粗鬆症の治療
  • 骨粗鬆症に対する薬物療法の理解のポイント
     【永谷祐子】
  • ・薬物治療開始の基準
  • ・骨粗鬆症治療薬
  • ・骨粗鬆症治療薬の使い分けについて
  • ・骨粗鬆症薬物治療の継続の重要性
  • ・骨粗鬆症治療薬の有害事象
  • 骨粗鬆症予防のための理学療法の一環としての栄養学的管理 
     【高橋浩平】
  • ・骨粗鬆症予防のための栄養素
  • ・栄養摂取の方法
  • ・適切な栄養摂取と運動療法との併用効果
  • 理学療法における骨粗鬆症予防のための運動療法
     【佐藤勇太,田中聡】
  • ・骨粗鬆症に対する運動療法介入の位置づけ
  • ・骨粗鬆症患者の理学療法評価
  • ・骨粗鬆症を予防するための理学療法
  • 理学療法における骨粗鬆症予防のための全身振動刺激療法
     【佐用寛文,鈴木淳,柳久子】
  • ・骨粗鬆症の予防と治療
  • ・全身振動刺激療法とは
  • ・全身振動刺激療法の効果
  • ・推奨される全身振動刺激の方法
  • ・当院における全身振動刺激療法の活用
  • 理学療法における骨粗鬆症による骨折予防のための運動療法
     【赤羽根良和】
  • ・骨粗鬆症患者の転倒予防,骨密度維持・上昇,骨折予防のための運動療法に関する報告
  • ・骨粗鬆症による骨折予防のための運動療法に関する評価
  • ・骨粗鬆症による骨折予防のための運動療法の実際
  • 骨粗鬆症予防のための生活指導における理学療法の活用
  •  【水戸奈津美,佐藤綾香,渡邉好孝】
  • ・骨粗鬆症リエゾンサービスと骨粗鬆症マネージャー
  • ・医療法人松田会松田病院における OLS
  • ・理学療法士による骨粗鬆症予防の啓発活動の実際
  • ・骨粗鬆症予防のための生活指導に活用できるツールの紹介
  • ・骨粗鬆症予防のための生活指導および地域づくりへの理学療法士の関わり
  • ・今後の課題

    ● 講 座

  • 運動学習10―各論1:脳卒中片麻痺患者に対する運動学習理論を応用した理学療法の展開
     【井伊卓真,谷川広樹,平野哲】
  • ・脳卒中片麻痺患者における歩行練習と運動学習
  • ・リハ機器を用いた歩行トレーニングにおける運動学習理論の応用
  • ・脳卒中片麻痺患者にロボットを用いた歩行練習の実践例
  • ・まとめと今後の展望
  • 最新の義肢の理解と理学療法3―下肢切断者に対する理学療法評価
  •  【小嶋 功】
  • ・下肢切断者のリハビリテーションの目的
  • ・下肢切断者のリハビリテーション過程における理学療法士の実践課題
  • ・下肢切断者のリハビリテーションにおける評価指標