理学療法37巻12号

特集 膝関節周辺の外傷・障害に対する理学療法診断の進め方   定価:1,980円(税込)

37巻8号の特集「股関節周辺の外傷・障害に対する理学療法診断の進め方」に続き,
「膝関節周辺の外傷・障害」を取り上げます.

「理学療法診断」の定義は,
「疾病の同定ではなく,さまざまな要因によって生じた障害を同定し,
その関連因子や予後を予測し,理学療法の効果を判断するプロセス」と提起されており,

具体的には,
『理学療法士の知識と経験に加え,
理学療法検査の標準値 と 対象者の測定値 を比較することにより,
科学的根拠に基づいた治療の選択 と 運動機能障害の予後予測 を可能にするため,
臨床推論の妥当性を可視化する』とされています.

この考え方は理学療法のさらなる発展を視野に入れる時,
多くの考え方が提示され深化されていくべきものと考えられ,
本特集ではこの「理学療法診断」の定義に沿って述べていただきます.

        • 膝関節周辺の外傷・障害の病態特性
           【古賀英之】
        • ・膝靭帯損傷
        •  1.前十字靱帯損傷
        •  2.後十字靱帯損傷
        •  3.内側側副靭帯損傷
        •  4.外側側副靭帯ならびに後外側構成体の損傷
        • ・半月板損傷
        •  1.病態
        •  2.診断
        •  3.治療
        • ・膝蓋大腿関節障害(膝蓋骨脱臼,膝蓋大腿関節症)
        •  1.病態
        •  2.治療
        • ・変形性膝関節症
        •  1.病態
        •  2.治療
        • 膝関節周辺の外傷・障害に対する理学療法診断の進め方
           【木藤伸宏,高野祥吾,梅原拓也,岩本義隆,小澤淳也】
        • ・はじめに―理学療法診断とは何か
        • ・運動機能と運動機能障害とは何か
        • ・理学療法における障害の捉え方と障害特定のための検査・測定の位置づけ
        • ・臨床における理学療法実践のためのフレームワーク
        •  1.検査とは
        •  2.評価とは
        •  3.予後診断
        • ・臨床推論
        •  1.症状発現部位とそれに関連する運動方向の特定
        •  2.症状に敏感な組織の特定
        •  3.症状発現に関係する疼痛のメカニズム理解
        •  4.背景因子に関する考察
        • ・理学療法において治療の方向性に関する意思決定を行うためのサブグループ分類
        •  1.特異的と非特異的
        •  2.急性疼痛と慢性疼痛,そして慢性疼痛のサブグループ分類
        •  3.運動制御機能障害と関節運動機能障害に着目したサブグループ分類
        •  4.サブグループ分類取り組みの紹介
        • ・筆者らが提案する膝関節内側痛のサブグループ分類
        • 膝半月板損傷に対する理学療法診断の進め方
           【佐藤謙次,葛山元基,加藤雄太】
        • ・感度と特異度
        •  1.感度
        •  2.特異度
        • ・半月板損傷の障害像
        •  1.疫学
        •  2.半月板のバイオメカニクス
        •  3.半月板損傷による機能障害
        •  4.半月板部分切除後の機能障害
        •  5.半月板切除後スポーツ復帰に関連する因子
        • ・理学療法診断の進め方(保存療法)―オーストラリアでの理学療法診断
        •  1.クリニカルリーズニング
        •  2.第1水準の評価
        •  3.第2水準の評価
        •  4.第3水準の評価
        •  5.臨床予測ルール(clinical prediction rule: CPR)
        •  6. effect size(効果量)
        • ・理学療法診断の進め方(半月板切除後)
        •  1.機能評価と解釈
        •  2.術後トレーニングの進め方
        •  3.予後予測
        • ・症例提示
        •  1.症例情報
        •  2.術後1週の評価結果
        •  3.術後1カ月の評価結果
        •  4.術後2カ月の評価結果
        •  5.術後3カ月の評価結果
        •  6.効果判定
        • 膝内側側副靱帯損傷に対する理学療法診断の進め方
           【石田知也,越野裕太,山中正紀】
        • ・ MCL 損傷後の障害像
        • ・ MCL 損傷後の理学療法報診断の進め方についての考え方とポイント
        •  1.膝関節可動域
        •  2.膝関節周囲筋力
        •  3.患部外の機能
        •  4.スポーツ動作
        • ・ MCL 損傷後の理学療法検査に基づいた臨床推論と治療の選択
        •  1.膝関節可動域運動
        •  2.歩行
        •  3.膝関節周囲筋力トレーニング
        •  4.患部外トレーニング
        •  5.動作トレーニング
        • ・理学療法効果の診断
        • ・今後の課題
        • 膝前十字靭帯損傷に対する理学療法診断の進め方
           【松本 尚,井野拓実,石田知也】
        • ・ ACL 損傷患者の障害像
        • ・ ACL 損傷に対する理学療法診断の進め方に対する考え方
        • ・ ACL 損傷患者に対する理学療法診断のポイント
        •  1.問診
        •  2.視診・触診
        •  3.膝関節可動域
        •  4.膝関節の筋機能・筋力
        •  5.歩行
        •  6.隣接関節の機能
        •  7.片脚立位
        •  8.動作評価・動的アライメント
        •  9.スポーツ関連動作
        •  10.患者立脚型評価
        • ・症例提示
        •  1.症例1
        •  2.症例2
        • ・今後の課題
        • 変形性膝関節症に対する理学療法診断の進め方
           【川上翔平,山田英司】
        • ・膝 OA 患者の理学療法検査の標準値,および運動機能予測の現状
        •  1.関節可動域
        •  2.筋力
        •  3.歩行
        • ・症例提示:理学療法診断の進め方
        •  1.症例1
        •  2.症例2
        • ・膝 OA における CPR について
        • ・今後の課題
        • 膝蓋大腿関節障害に対する理学療法診断の進め方
           【神原雅典】
        • ・膝蓋大腿関節障害患者が呈する障害像
        •  1.疼痛
        •  2.嵌頓
        •  3.不安定性
        • ・膝蓋大腿関節障害患者に対する理学療法診断についての筆者の考え方
        •  1.静的アライメントの捉え方
        •  2.筋および筋以外の軟部組織の影響
        •  3.動的アライメント(膝蓋骨トラッキング)
        • ・症例供覧
        •  
        • ● 講 座

        • 運動学習2―総論2:運動学習のための練習方法と効果の測定
           【藤澤宏幸】
        • ・運動技能とその学習過程
        • ・練習方法
        • ・理学療法における運動学習の考え方
        • ・運動学習の効果の測定とその実践的方法について
        • ・今後の展望