理学療法42巻11号 12月22日発行

特集 「歩き」と理学療法   定価:2,200円(税込)

  本特集では、「歩行」=手段、「歩き」=目的を持った行為という視点から、理学療法における歩行支援の本質である「歩き」を再考する機会とします。

 加齢や疾患により「歩き」が困難になった対象者に対して理学療法士は、身体機能の改善を図るだけでなく、本人の希望や生活の文脈に寄り添って「歩き」の再構築を支援するという取り組みが求められています。
 
 また近年は、ウェアラブル機器やAIを活用して移動能力を解析するという取り組みが進み、移動の質やその変化が生活機能全体の指標として注目されるようになっています。
 「歩行」から「歩き」へとパラダイムを広げることによって、理学療法が担う支援の意義と可能性を多角的に掘り下げ、対象者とともに歩む理学療法士の未来像を描きます。


      • 「歩行」から「歩き」へのパラダイムの拡張─理学療法における移動の再定義
      •  【佐々木誠】
      • 活動と参加における「歩き」の支援─生活をつなぐ理学療法の役割
      •  【松木良介,金島侑司,森沢知之】
      • 個別化された「歩き」の評価と介入
      •  【大塚 圭】
      • ウェアラブルセンサーで拓く「歩き」の見える化
      •  【木村鷹介】
      • 環境と「歩き」─地域とつながる移動支援のデザイン
      •  【田中康之】
      • 「歩き」の心理社会的意義─意欲・自己効力感・社会関係性の視点から
         【堀 寛史】
      • AIとデータで変わる「歩き」の未来─生体シグナル解析から歩行支援へ
      •  【川上英良】 

      • ● 講 座

      • 多職種連携実践と多職種連携教育15ー作業療法領域における多職種連携実践
      •  【李 範爽】