理学療法42巻8号

特集 運動器疾患の理学療法における患者立脚型評価の活用方法   定価:2,200円(税込)

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 本号の特集,患者立脚型評価(患者報告アウトカム)(Patient-Reported Outcome Measures:PROMs)とは,患者自身に現在の状態を質問票にて回答してもらう評価法です.機能テストや画像検査では評価できないような症状の抽出が可能であること,さらに,治療効果が日常生活にどの程度反映されているか判断する材料を取得できることなどの利点が挙げられています.

 
米国ではPROMIS(Patient Reported Outcome Measurement Information System)と称するコンピュータ適応型テスト(Computerized Adaptive Testing:CAT)を用いたシステムが開発・導入されてきています.
 
対象者の主観的なQOLの状態を評価するPROMsについての理解は,臨床および研究における理学療法効果の捉え方だけでなく,多職種連携のあり方や理学療法士の役割の再確認にも不可欠なものとなります.


  • 患者立脚型評価の特徴と理学療法における活用意義
     【森山英樹】
  • ・医療者立脚型評価と患者立脚型評価の位置づけ
  • ・理学療法でのPROMs の活用意義
  • ・PROMs の現状と課題
  • ・PROMs の種類と解釈
  • 頚部疾患患者の理学療法における患者立脚型評価の活用方法
     【吉川和希】
  • ・Neck Disability Index
  • ・Katakori Disability Index
  • ・Numeric Rating Scale,4-Item Pain Intensity Measure
  • ・Patient Specific Functional Scale
  • ・STarT MSK Tool
  • ・PROMs を用いる際の注意点
  • 腰部疾患患者の理学療法における患者立脚型評価の活用方法
     【末廣忠延,浅田啓嗣】
  • ・代表的なPROMs
  • ・腰部疾患のPROMs の選択と活用
  • ・心理社会的因子のPROMs への活用方法
  • 肩関節疾患患者の理学療法における患者立脚型評価の活用方法
     【原田伸哉】
  • ・肩関節疾患患者の理学療法において本邦で用いることができるPROMs
  • ・Shoulder 36 の構成と活用方法
  • ・Shoulder 36 における最小臨床重要差
  • ・肩関節疾患患者の理学療法におけるPROMs の活用
  • ・評価から治療計画立案,再評価という展開
  • ・PROMs の結果と客観的評価の結果との関連性
  • 股関節疾患患者の理学療法における患者立脚型評価の活用方法
     【三田村信吾】
  • ・各PROMs について
  • ・MCID とMDC
  • ・使用申請の必要性
  • ・理学療法実践例
  • ・PROMs に関する最新知見
  • ・PROMs 活用における留意点
  • ・定量的な評価データとPROMs の評価データとの関連性(自験例)
  • 膝関節疾患患者の理学療法における患者立脚型評価の活用方法
     【谷口隆憲,田中創,西上智彦】
  • ・膝関節疾患患者の理学療法に用いられる代表的なPROMs
  • ・膝関節疾患患者の理学療法におけるPROMs のMCID
  • ・膝関節疾患患者のPROMs の結果と客観的評価の結果との関連性
  • ・PROMs を活用した理学療法の実践例
  • ・PROMs に関する最新知見
  • ・PROMs 活用上の留意点
  • 足関節疾患患者の理学療法における患者立脚型評価の活用方法
     【越野裕太】
  • ・足関節疾患患者の理学療法におけるPROMs の種類
  • ・足関節疾患におけるPROMs の最小臨床重要差
  • ・足関節疾患におけるPROMs の臨床活用と留意点
  • ・足関節疾患におけるPROMs に関係する機能的および構造的因子
  • ・足関節疾患におけるPROMs の結果を改善させる理学療法
  • ● 講 座

  • 多職種連携実践と多職種連携教育14―多職種連携教育と多職種連携実践の効果に関する評価
     【春田淳志】
  • ・日本の多職種連携コンピテンシーの開発の経緯
  • ・日本版多職種連携コンピテンシーの枠組み
  • ・多職種協働の評価票とその活用
  • ・理学療法士の臨床・教育への応用
  • 臨床評価における定量的データの収集と解釈の進め方28―ICT(情報通信技術)を活用したデータの収集と解釈の進め方
  •  【小山総市朗】
  • ・ICT を活用することで,現時点でどのような臨床評価が可能か
  • ・ICT を活用することで,現時点でどのような臨床評価が不可能か
  • ・ICT 利活用の課題
  • ・ICT を活用して取り組んだいくつかの事例