特集 パーキンソン病患者の病期を考慮した効果的な理学療法 定価:1,980円(税込)
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近年では「まだ満たされていない患者の医療ニーズ」と定義されるアンメットメディカルニーズが注目されており、完治薬がなく多くの運動障害と非運動障害を呈し、病態の進行に伴い日々のQOLの低下が顕在化するパーキンソン病(Parkinson’s Disease:PD)患者においては、多くのアンメットメディカルニーズへの対応が課題となっています。 PD患者に理学療法士として対応していくためには、適切な主訴の聞き取りと運動や生活へのアドバイスが重要な視点となります。
またこれまでの研究で、発症早期より適切な運動を集中的に実施することが運動機能の維持に有効であり服薬量が抑制されるという報告もみられ、多職種が連携した積極的な運動指導や生活支援が重要となってきます。
本特集は,PD患者に対する理学療法として、病期と最新の知見を考慮したより効果的な対応を実践することの重要性を提案します。
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- パーキンソン病患者に対する病期別医学的治療の最新動向
【大垣光太郎】 - ・ PD の薬物治療
- ・デバイス補助療法
- ・ MR ガイド下収束超音波治療
- ・終末期を踏まえた医療およびケア
- パーキンソン病患者の病期別のアンメットメディカルニーズと理学療法
【鈴木一平】 - ・ PD 患者の運動症状に関するニーズ
- ・非運動症状に関するニーズ
- ・本邦における医療ニーズ調査
- ・ PD 患者のアンメットニーズ
- ・アンメットニーズに対応した理学療法
- ・アンメットニーズに対する多職種連携での取り組み
- パーキンソン病患者の病期を考慮した運動制御・運動学習のための理学療法
【川崎 翼】 - ・ PD 患者の運動学習能力
- ・ PD 患者において運動学習が困難になる要因
- ・運動学習支援のための理学療法
- パーキンソン病発症早期の患者に対する効果的な理学療法
【松田雅弘,小川順也,山口祐弥,掛川 圭】 - ・ PD 発症早期の理学療法評価と運動効果
- ・具体的な運動療法と症例
- ・事例紹介
- パーキンソン病患者の病期を考慮した歩行障害に対する効果的な理学療法
【谷内涼馬,澤田 誠】 - ・ PD 患者の病期と歩行障害の特徴
- ・歩行障害の評価
- ・早期 PD 患者の歩行障害に対する理学療法の実際
- ・進行期 PD 患者の歩行障害に対する理学療法の実際
- パーキンソン病患者の病期を考慮した姿勢障害および姿勢保持障害に対する効果的な理学療法
【三上恭平】 - ・ PD 患者に観察される姿勢障害および姿勢保持障害とは
- ・ PD 患者に観察される姿勢障害および姿勢保持障害の分類と現象の評価
- ・姿勢保持障害の多様性
- ・姿勢障害および姿勢保持障害に対する理学療法
- ・姿勢障害および姿勢保持障害に影響する他の因子
- パーキンソン病患者に対する住環境整備および家族介護者支援への取り組み
【長城晃一,加茂 晃】 - ・ PD 患者のための住環境整備
- ・ PD 患者に関わる家族介護者の支援
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● 講 座
- 多職種連携実践と多職種連携教育6―スポーツ領域における多職種連携実践
【渡邉 純】 - ・スポーツ現場における医療職の関わり
- ・スポーツ疾患患者の治療における多職種連携の現状と問題点
- ・スポーツにおける多職種連携実践(全国大会・国際大会における実践例)
- 臨床評価における定量的データの収集と解釈の進め方20―加速度計によるデータ収集と解釈の進め方:歩行動作を中心に
- 【浅井 剛】
- ・加速度計による動作解析のメリット
- ・歩行動作解析における計測から解析までの手順
- ・波形処理と指標の解釈