理学療法36巻12号

特集 ウィンタースポーツにおけるスポーツ傷害と理学療法   定価:1,980円(税込)

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近年,わが国のウィンタースポーツ選手は,スキージャンプやスピードスケート,フィギュアスケートなどで,世界トップレベルの成績を収めています.
スピードスケートでは理学療法士の動作分析により目覚ましい成績を収めた選手が現れ,夏季スポーツのみならず,冬季スポーツにおいても理学療法士の関わりの重要性が増しているといえます.

そこで本特集ではまず総論として,「ウィンタースポーツにおけるスポーツ傷害と理学療法士の役割」について述べていただきます.
次に各論において,スキージャンプ,フリースタイルスキー,スノーボード,スピードスケート,ショートトラックスケート,アイスホッケーを取り上げ,それぞれの競技特性を踏まえて,スポーツ傷害(外傷・障害)の予防および治療,競技力向上のための理学療法の視点からの取り組みについて述べていただきます.

      • ウィンタースポーツにおけるスポーツ傷害と理学療法士の役割
         【寒川美奈】
      • ・ウィンタースポーツにおける傷害発生状況
      • ・アルペンスキー選手への筆者の関わりの報告
      • ・ウィンタースポーツ選手への理学療法士の関わりの視点
      • ・今後に向けて
      • スキージャンプのスポーツ傷害と理学療法
         【吉田 真】
      • ・スキージャンプの競技特性
      • ・スキージャンプによる傷害の内容と頻度
      • ・スキージャンプによる傷害の予防および競技復帰のための専門体力の回復と向上
      • フリースタイルスキーモーグルのスポーツ傷害と理学療法
         【井野拓実,寒川美奈,松本 尚,山中正紀】
      • ・モーグルの競技特性
      • ・モーグルによる傷害と予防への取り組み
      • ・モーグルによる傷害の予防と競技力向上のための理学療法プログラム
      • スノーボードのスポーツ傷害と理学療法 
         【神成 透,綿谷美佐子,角瀬邦晃】
      • ・スノーボードの競技特性
      • ・スノーボードによる部位別傷害
      • ・スノーボードによる傷害の予防への取り組み(大会当日)
      • ・スノーボードによる傷害の予防への取り組み(大会日以外)
      • ・スノーボードによる傷害への対応の今後の課題
      • スピードスケートのスポーツ傷害と理学療法
         【青木啓成】
      • ・スピードスケートの競技特性と種目特性
      • ・スピードスケートの傷害内容と発生頻度
      • ・スピードスケートにおける傷害予防
      • ・今後の課題
      • ショートトラックスケートのスポーツ傷害と理学療法 
         【嵯峨野淳】
      • ・ショートトラックの競技特性
      • ・ショートトラックにより生じる傷害とその対策
      • ・傷害への筆者らの取り組みの報告
      • ・障害予防と競技復帰のための理学療法
      • ・今後の課題
      • アイスホッケーのスポーツ傷害と理学療法
         【菅原一博】
      • ・アイスホッケーの競技特性
      • ・アイスホッケーにより生じるスポーツ傷害の疫学
      • ・アイスホッケーによる傷害を予防するための理学療法の視点からの取り組み
      • ・競技復帰のための理学療法の視点からの取り組み
      • ・今後の課題―脳震盪に関する情報のアップデート
      • ● 講 座

      • 理学療法士に必要な栄養学の知識7―栄養・食品成分と骨格筋
         【真田樹義】
      • ・サルコぺニアおよびフレイルの診断基準
      • ・サルコペニアおよびフレイルと栄養・食品成分
      • ・筋力トレーニングと栄養・食品成分
      • 加齢に伴う運動器の変化と理学療法の視点4―加齢に伴う腰椎の変化1
      •  【半田隼一,矢吹省司】
      • ・腰部脊柱管狭窄症
      • ・腰椎変性側弯症(成人脊柱変形)
      • ・腰椎椎間板ヘルニア