
運動学習 理学療法のための最新知見と障害別アプローチの実際 2023年12月1日 発売
編著 藤澤宏幸/鈴木博人 東北文化学園大学
B5判 190頁 2023年
ISBN:978-4-910614-40-3
定価4,180円(税込)
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◇理学療法実践の観点から運動学習の最新知見をまとめた教科書として,
また臨床における手引きとして役立てていただける内容.
◇総論と各論に分け,総論を9 つの章で構成し各論を8 つの章で構成.
◇この領域のトップランナーにより分かりやすく記述されている.
< 目 次 >
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- 第1章 総論1:運動学習理論と理学療法 藤澤宏幸
- ・運動学習の定義
- ・記憶,忘却,レミニセンス
- ・運動学習に関する諸理論
- ・運動学習における強化子の整理
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- 第2章 総論2:運動学習のための練習方法と効果の測定 藤澤宏幸
- ・運動技能とその学習過程
- ・練習方法
- ・理学療法における運動学習の考え方
- ・運動学習の効果の測定とその実践方法について
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- 第3章 総論3:観察による動作指導と運動学習 川崎 翼
- ・観察による動作指導のこれまで
- ・ AOT と観察学習の理論的背景
- ・ AOT の効果
- ・より効果的な AOT を導くための工夫
- ・ AOT を行う際の注意点
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- 第4章 総論4:ハンドリングによる動作指導と運動学習 鈴木博人
- ・ハンドリングの定義
- ・ハンドリングに関連した運動学習効果
- ・ハンドリングの臨床応用に関する提案
- ・ハンドリングに関する研究のこれから
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- 第5章 総論5:言語教示と言語強化による動作指導と運動学習 我妻昂樹
- ・言語教示と言語強化の定義の整理
- ・運動学習における言語教示と言語強化に関する研究の現状と課題
- ・言語指導の臨床応用に関する提案
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- 第6章 総論6:フィードバックによる動作指導と運動学習 山本良平
- ・フィードバックの種類について
- ・フィードバックに関する運動学習研究の紹介—運動心理学的研究を中心に
- ・フィードバックによる動作指導における運動学習理論の臨床応用—提案および今後の課題
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- 第7章 総論7:練習計画法と運動学習 鈴木博人
- ・練習課題の分割―全体方と部分方
- ・練習密度による分類—集中練習と分散練習
- ・練習の変動性
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- 第8章 総論8:課題難易度・目標設定と動機づけによる運動学習効果 秋月千典
- ・練習中のパフォーマンスと運動学習
- ・ challenge point framework
- ・内発的動機づけ
- ・目標設定
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- 第9章 総論9:運動学習脳内機構と理学療法 菅田陽怜
- ・脳科学領域における運動学習
- ・運動学習に関わる脳内神経機構
- ・運動学習の consolidation に関わる脳内機構
- ・脳内科学領域における運動学習の臨床応用
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- 第10章 各論1:脳卒中片麻痺患者に対する運動学習理論を応用した理学療法の展開
井伊卓真・谷川広樹・平野 哲 - ・脳卒中片麻痺患者における歩行練習と運動学習
- ・リハビリテーション機器を用いた歩行トレーニングにおける運動学習理論の応用
- ・脳卒中片麻痺患者にロボットを用いた歩行練習の実践例
- 第10章 各論1:脳卒中片麻痺患者に対する運動学習理論を応用した理学療法の展開
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- 第11章 各論2:パーキンソン病患者に対する運動学習理論を応用した理学療法の展開
長谷川直哉 - ・ PD 患者が抱える運動学習障害
- ・ PD 患者に対する理学療法の効果
- ・ PD 患者に対する理学療法の最新の取り組み
- 第11章 各論2:パーキンソン病患者に対する運動学習理論を応用した理学療法の展開
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- 第12章 各論3:上肢運動器疾患患者に対する運動学習理論を応用した理学療法の展開
塚田雅弘 - ・肩関節複合体の運動に関わる機能
- ・肩関節複合体の評価—spapular dyskinesis を中心に
- ・肩関節複合体機能障害の治療—運動学習理論との接点を含めて
- 第12章 各論3:上肢運動器疾患患者に対する運動学習理論を応用した理学療法の展開
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- 第13章 各論4:下肢運動器疾患患者に対する運動学習理論を応用した理学療法の展開
佐藤洋一郎 - ・下肢運動器疾患患者に対する動作指導の必要性と運動学習理論の接点
- ・下肢運動器疾患患者の動作に関する研究の最新トピックス
- ・下肢運動器疾患患者の理学療法場面における運動学習理論に基づいた取り組みの整理—実践例の提示
- 第13章 各論4:下肢運動器疾患患者に対する運動学習理論を応用した理学療法の展開
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- 第14章 各論5:スポーツ外傷・障害の予防に対する運動学習理論を応用した理学療法の展開
小笠原一生 - ・ ACL 損傷の特徴
- ・ ACL 損傷予防の介入研究の歴史と障壁
- ・ ACL 損傷予防における動作指導の必要性と運動学習理論との接点
- ・運動学習からみた ACL 損傷の成り立ちとリスク連鎖の分断
- ・スポーツ外傷・障害予防に向けた共創( co-creation )の重要さ
- ・ ACL 再建からの競技復帰過程における運動学習
- 第14章 各論5:スポーツ外傷・障害の予防に対する運動学習理論を応用した理学療法の展開
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- 第15章 各論6:糖尿病患者に対する運動学習理論を応用した理学療法の展開
大関直也 - ・ DM の合併症および運動学習に影響を与える要因
- ・ DM 患者の動作に関する研究の最新トピックス
- ・ DM 患者の歩行障害に対する運動学習理論に基づいた取り組みの整理—実践例の提示
- 第15章 各論6:糖尿病患者に対する運動学習理論を応用した理学療法の展開
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- 第16章 各論7:脳性麻痺児に対する運動学習理論を応用した理学療法の展開
木元 稔 - ・脳性麻痺児の理学療法における動作学習の重要性
- ・運動学習理論との接点—発達という一連の文脈において生じる運動学習
- ・運動学習理論に基づいた小児の理学療法レビュー
- ・運動学習理論に基づいた実践例
- 第16章 各論7:脳性麻痺児に対する運動学習理論を応用した理学療法の展開
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- 第17章 各論8:下肢切断者に対する運動学習理論を応用した理学療法の展開
東 祐二・高瀬 泉・戸田運動にかかわる - ・下肢切断者の義足歩行と運動学習に関する研究の現状
- ・下肢切断が義足歩行を獲得するために学習するべき要素は何か
- ・義足歩行練習の実際
- 第17章 各論8:下肢切断者に対する運動学習理論を応用した理学療法の展開