
脳卒中片麻痺の理学療法 機能的装具療法と予後の改善
金森正恭(恵仁会府中総合病院リハビリテーション科長) 著
B5判 156頁 1997年
ISBN4-944026-19-6
定価4,180円(税込)
- 脳卒中片麻痺に対する運動療法の効果について,患者の反応から限界を感じた著者が装具療法に着目し研究を重ねた30年間の成果.上肢では握力の改善が,下肢では歩容の改善が得られる.
- 障害の評価については22の評価項目を挙げ,各評価のポイントを述べている.緻密な評価を行うことが強調されている.
- 装具療法の章では装具の作り方から適合判定,調節法までが述べられている.精度の高いものとすることが強調されている.
- 運動療法実技の実際の章では装具を装着した運動療法の実際が,多くの写真を用いて述べられている.
主要目次
- 第1章 いとぐち
- 第2章 脳卒中片麻痺の障害像と機能的装具療法による障害像の改善
- 1. 上肢の障害像/2. 下肢の障害像/3. 頸部と体幹の障害像
- 第3章 治療の流れ
- 1. 評価および治療/2. 目標設定/3. 記録
- 第4章 評価22項目と各評価のポイント
- 1. 評価の考え方/2. 評価22項目と各評価のポイント
- 第5章 機能的装具療法
- 1. 機能的上肢装具 [機能的上肢装具9型,機能的上肢装具10型,機能的上肢装具の微調節] /2. 機能的下肢装具 [機能的下肢装具の微調節,ダイナミックLLBの特長,ダイナミックLLBの作り方,ダイナミックLLBの採型,ダイナミックLLBの適合判定,ダイナミックLLBの調節法,ダイナミックLLBを装着した歩行の分析]
- 第6章 運動療法の考え方とその要点
- 1. 運動療法の考え方/2. 運動療法の要点 [運動療法の計画, 運動療法の目的,急性期の運動療法の注意点,合併症に対する注意,運動量とリスク管理,運動療法時の基本原則,筋力の増強,運動療法に関わる項目の把握と理解,運動の種類とその原則および効果,運動と知覚刺激,動機付け,運動の基本肢位]
- 第7章 運動療法実技の実際
- 1. 良性肢位保持/2. 上肢に関する実技/3. 下肢に関する実技