理学療法37巻4号

特集 関節の機能解剖学的特性からみた理学療法実践 体幹編   定価:1800円+税   

関節運動の「異常」を正確に捉えることで,より適切な理学療法実践を展開することは,理学療法士にとって基本となるものですが,学問の発展を受けて常にその内容を見直していくことが求められます.

本特集では,手術療法の場合の理学療法と保存療法の場合の理学療法を包含し,
体幹の関節の機能解剖学的特性からみた理学療法診断から治療までの理学療法実践について述べていただきます.

「正常」と「異常」を照合して「異常」を同定する方法について,画像所見,視診,触診,特殊検査それぞれの注意点を含め述べていただき,
次に,上記の方法によって得られた結果を踏まえた臨床推論の組み立てについて,
最後に,臨床推論を踏まえた効果的・効率的な理学療法の進め方について述べていただきます.

検査や治療については写真やイラストを駆使し,見た目に分かりやすく解説していただきます.

  • 体幹の関節の機能解剖学的特性からみた理学療法実践の考え方と進め方
     【隈元庸夫,千葉恒,松田涼】
  • ・体幹を構成する構造と機能
  •  1.静的安定機構
  •  2.動的安定機構
  • ・脊椎骨盤アライメントと体幹機能との関連性
  •  1.成人脊柱変形と脊椎骨盤パラメータ
  •  2.脊椎骨盤パラメータと体幹伸展可動域との関連性
  •  3.脊椎骨盤パラメータと背筋力との関連性
  • ・理学療法実践の考え方と進め方
  • 頚椎の機能解剖学的特性からみた理学療法実践
     【川崎洋二,髙島孝之】
  • ・頚椎の機能解剖学的特性
  • ・臨床における頚椎頚髄疾患―理学療法診断から治療までの理学療法実践の基本的な時系列
  •  1.頚椎捻挫(むち打ち症)
  •  2.頚椎症
  •  3.頚椎椎間板症
  •  4.頚肩腕症候群
  •  5.頚椎椎間板ヘルニア
  •  6.頚椎症性脊髄症・神経根症
  •  7.頚椎後縦靱帯骨化症
  • ・頚椎関節の機能解剖学的特性に基づく「正常」と「異常」の同定
  •  1.画像所見による同定と注意点
  •  2.視診による同定と注意点
  •  3.触診による同定と注意点
  •  4.補助的検査による同定と注意点
  • ・臨床推論の組み立てと効果的かつ効率的な理学療法の進め方
  • 胸郭の機能解剖学的特性からみた理学療法実践
     【柿崎藤泰,新井恒雄,本間友貴】
  • ・胸郭の機能解剖学的特性の概説
  • ・胸郭の正常機能と異常機能
  • ・胸郭の機能からみたグループ分け
  • ・胸郭運動のバリエーション
  •  1.胸郭の上下の位置関係に基づく胸郭運動パターン
  •  2.胸郭の左右の位置関係に基づく胸郭運動パターン
  •  3.胸郭の対角線上の位置関係に基づく胸郭運動パターン
  • 腰椎の機能解剖学的特性からみた理学療法実践―腰部脊柱管狭窄症を中心に
     【成田崇矢】
  • ・腰椎の機能解剖学的特性
  • ・腰部脊柱管狭窄症の病態
  • ・腰部脊柱管狭窄症患者に対する理学療法の流れ
  • ・理学療法評価の実際
  •  1.画像所見について
  •  2.視診:姿勢評価
  •  3.触診:神経学的テスト(触覚評価,MMT),疼痛誘発テスト
  •  4.特殊検査による評価
  • ・臨床推論の組み立て方
  •  1.第1水準の評価
  •  2.第2水準の評価
  •  3.第3水準の評価
  • ・臨床推論を踏まえた理学療法の進め方
  •  1.椎間孔拡大テストが有効であった場合
  •  2.末梢神経滑走改善テストが有効であった場合
  •  3.筋・筋膜への介入(疼痛除去テスト)が有効であった場合
  • ・症例提示(診断名:腰部脊柱管狭窄症)
  •  1.症例情報
  •  2.理学療法評価
  •  3.理学療法評価の結果についての解釈
  •  4.経過
  •  5.最終評価
  • ● 講 座

  • 加齢に伴う運動器の変化と理学療法の視点8―加齢に伴う手指の変化
     【田島貴文,酒井昭典】
  • ・病態・機能障害・疫学
  • ・診断―単純X線画像による分類
  • ・治療
  • 理学療法士に必要な栄養学の知識11―呼吸器疾患患者に対する理学療法の一環としての栄養管理:COPD患者を中心として
    【角野 直】
  • ・COPD 患者の栄養障害
  • ・COPD 患者に対する栄養療法

● 報 告

  • 重度の外傷性末梢性顔面神経麻痺に対して表在感覚の識別課題が有効であった一例
     【壹岐伸弥,大住倫弘,奥埜博之,川口琢也】