理学療法42巻7号

特集 呼吸理学療法の最新の動向と今後の課題   定価:2,200円(税込)

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 呼吸理学療法は近年,疾病の進行や病態の変化,新薬の開発,治療機器や技術の進歩に伴い,急速な進展を遂げています.

また,2020年の新型コロナウイルス感染症の流行を契機として感染症の予防・治療への関心が高まっており,これらの新たな課題に対応する呼吸理学療法の必要性も増しています.
 
 本特集では,こうした呼吸理学療法に関する最新知見や技術を整理し,加えて,小児に対する急性期医療の場であるNICUやPICUにおける最新の呼吸理学療法にも焦点を当て,今後の臨床における新たな可能性を提示していただきます.
  • 呼吸理学療法の最新の動向と今後の課題
  •  【俵 祐一】
  • ・呼吸理学療法の臨床領域の拡大と対象の多様化
  • ・呼吸機能評価技術の進歩と課題
  • ・急性期への早期介入と多職種連携の深化
  • ・高齢者・在宅患者に対する呼吸理学療法の再定義
  • ・新たな病態・感染症を有する患者への対応
  • ・教育と人材育成の変革
  • ・今後の課題と展望
  • 呼吸サルコペニアを有する患者に対する呼吸理学療法の取り組み
  •  【川越厚良】
  • ・呼吸サルコペニアの条件と評価
  • ・呼吸サルコペニアを有する患者に対する呼吸理学療法の実際
  • ・呼吸サルコペニアを有する患者に対する教育と支援
  • ・今後の課題
  • 術後早期の急性期重症患者に対する呼吸理学療法の取り組み
  •  【杉谷竜司,有薗信一,内山靖】
  • ・術後早期の急性期重症患者の四肢骨格筋障害・肺損傷・呼吸筋障害
  • ・術後早期の急性期重症患者の呼吸障害に対する呼吸理学療法の実際
  • ・術後早期の急性期重症患者の呼吸理学療法における患者と医療職者に対する教育および支援
  • ・ICU 領域での呼吸理学療法の今後の課題
  • 間質性肺疾患患者に対する呼吸理学療法の取り組み
     【平澤 純】
  • ・ILD 患者の呼吸障害の評価
  • ・ILD 患者に対する呼吸理学療法の実際
  • ・ILD 患者に対する呼吸理学療法の今後の課題
  • 慢性閉塞性肺疾患に伴い摂食嚥下障害を有する患者に対する呼吸理学療法の取り組み
     【秋山歩夢,有薗信一,辻村康彦,平松哲夫】
  • ・COPD 患者の摂食嚥下障害の評価
  • ・呼吸筋および嚥下機能の強化・維持のための呼吸理学療法の実際
  • ・COPD 患者と家族に対する教育および支援
  • ・今後の課題
  • 呼吸器感染症を有する患者に対する呼吸理学療法の取り組み―肺非結核性抗酸菌症患者の場合
     【大野一樹】
  • ・肺NTM 症患者の呼吸障害の評価
  • ・肺NTM 症患者の呼吸障害に対する呼吸理学療法の実際
  • ・肺NTM 症患者に対する教育および支援
  • ・肺NTM 症患者に対する呼吸理学療法の今後の課題
  • NICU および PICUの小児患者に対する呼吸理学療法の取り組み
     【北村憲一】
  • ・小児の解剖生理学的特徴
  • ・小児RPT に必要な評価
  • ・NICU におけるRPT
  • ・PICU におけるRPT
  • ・小児RPT の問題点と今後の展望
  • ・地域との連携
  • ● 講 座

  • 多職種連携実践と多職種連携教育13―多職種連携教育におけるリフレクション能力と経験学習の理解
     【鈴木康美】
  • ・はじめに―VUCA の時代と医療専門職
  • ・VUCA の時代
  • ・リフレクションの歴史的概要
  • ・ポジティブ心理学:リフレクションと感情
  • ・コルトハーヘンが開発したモデル
  • ・リフレクションの実際
  • 臨床評価における定量的データの収集と解釈の進め方27―視線計測装置によるデータの収集と解釈の進め方
  •  【塩田琴美】
  • ・視線計測を行う意義
  • ・視線の仕組みとその感覚統合における優位性
  • ・視線計測の種類と仕組み
  • ・データ収集時の注意点について
  • ・視線計測装置により得られるデータ
  • ・視線計測装置により得られたデータの解釈と注意点
  • ・理学療法領域における視線計測の応用の可能性について
  • ・視線計測装置を活用した評価やプログラム