理学療法38巻5号

特集 脊柱の外傷・障害に対する理学療法診断の進め方   定価:1,980円(税込)

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 「理学療法診断」とは具体的に,
『理学療法士の知識と経験に加え,
理学療法検査の標準値 と 対象者の測定値を比較することにより,
科学的根拠に基づいた治療の選択 と 運動機能障害の予後予測を可能にするため,
臨床推論の妥当性を可視化する』とされています.

この考え方は理学療法のさらなる発展を視野に入れる時,
多くの考え方が提示され深化されていくべきものと考えられ,
本特集ではこの「理学療法診断」の定義に沿って述べていただきます.

37巻8号の「股関節周辺」,37巻12号の「膝関節周辺」,38巻1号の「肩関節周辺」,
38巻3号「
足関節・足部周辺」に引き続き,「脊柱の外傷・障害」に対する理学療法診断の進め方を取り上げます.

  • 脊柱の外傷・障害の病態特性
     【小林 洋,矢吹省司】
  • ・脊柱の役割とその損傷
  • ・重症度の評価と予後
  • ・脊椎損傷の分類
  • ・合併損傷と併存症
  • ・手術
  • ・外固定
  • ・術後症状への対処
  • ・他職種カンファレンス
  • 脊柱の外傷・障害に対する理学療法診断の進め方
     【隈元庸夫】
  • ・理学療法診断とは
  • ・理学療法診断と理学療法評価との違い
  • ・脊柱の外傷・障害に対する理学療法診断の考え方
  • 頚椎症性脊髄症対する理学療法診断の進め方 
     【中 智樹,佐々木貴之,林 哲生】
  • ・CSM の障害像
  • ・理学療法診断の考え方
  • ・CSM 患者における理学療法診断の考え方と進め方のポイント
  • ・症例提示
  • ・今後の課題
  • 腰痛に対する理学療法診断の進め方
     【宮城島一史,石田和宏,森川大貴】
  • ・腰痛患者が呈する障害像
  • ・腰痛患者に対する理学療法診断の進め方
  • ・症例提示
  • 後縦靱帯骨化症に対する理学療法診断の進め方
     【池松幸二,辻田智子,青山大輝】
  • ・OPLL 患者が呈する障害像
  • ・理学療法診断の考え方
  • ・OPLL 患者に対する理学療法診断の進め方
  • ・症例供覧
  • ・今後の課題
  • 腰部脊柱管狭窄症に対する理学療法診断の進め方
     【北出一平】
  • ・LSCS 患者の障害像
  • ・理学療法診断の考え方
  • ・LSCS 患者の理学療法診断の進め方
  • ・LSCS 患者の理学療法の実際
  • 脊椎圧迫骨折に対する理学療法診断の進め方
     【赤羽根良和】
  • ・脊椎圧迫骨折の病態特性
  • ・脊椎圧迫骨折後の理学療法診断の進め方についての考え方とポイント
  • ・骨癒合後の理学療法検査に基づいた臨床推論と治療法の選択
  • ・理学療法効果の判断
  • ・今後の課題
     
  • ● 講 座

  • 運動学習7―総論7:練習計画法と運動学習
     【鈴木博人】
  • ・練習課題の分割―全体法と部分法
  • ・練習密度による分類―集中練習と分散練習
  • ・練習の変動性
  • 加齢に伴う運動器の変化と理学療法の視点20―加齢に伴う運動器の変化に対する一次予防としての理学療法
  •  【山田 実】
  • ・二次予防(ハイリスク介入)
  • ・運動継続の重要性
  • ・運動継続を高める工夫
  • ・個人で運動継続を実践するヒント
  • ・ウォーキング
  • ・グループで運動継続を実践するヒント:通いの場
  • ・介護予防における一次予防と二次予防の違い
  • ・一次予防と二次予防の適切な併用